犬猫の「しあわせなお買い物」で笑うのは誰か 保護歴4半世紀の杉本彩氏に内幕を聞く
生体販売ある限り、殺処分は無くならない
――「しあわせなおかいもの?」は勇気ある作品ですが、広告スポンサーに支えられているテレビで仕事されているお立場で、ここまで告発して大丈夫かなと感じました。描写も日本人の精神性には厳しいですし。
よく言われます(笑)。ただ、生体販売は現在、ものすごく非人道的で、無責任極まりない状態です。せめて最低限の真実を知って欲しいと考え、長さを2分半に抑えてアニメにしました。このビジネスの背景にどんな闇があり、加害者になりかねない実情を知れば多分、買わなくなると思います。それでも「関係ないわ」と言われたら、本当にそれまでですけどね。
ただ、このビジネスがある限り無責任な飼い主が生まれ、身勝手極まりない理由で安易に捨て、殺処分も無くならないのは否めない事実です。動画制作に携わった全ての人が、この作品に思いを持ってくれました。昨年11月にベルリンで開催された「CICLOPE(シクロペ)」という海外広告賞のアニメ部門では日本勢で唯一、最終選考まで残りました。


















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