「犬猫殺処分ゼロ」実現への高いハードル 超党派の議員連盟が発足、今後の課題とは?
一般社団法人ペットフード協会の推計によると、2013年度の飼育されている犬猫数は2061万5000頭(犬が1087万2000頭で、猫が974万3000頭)にも上る。ペット関連市場は1兆4000億円を超えるといわれ、動物専用の美容院や医療施設の数も増えている。
いまや番犬などではなく「コンパニオンアニマル」となった犬や猫は、飼い主から十分に愛情を受け、ケアされるようになった。もはやペットは単なる愛玩の対象ではない。人間にとって欠かせない家族の一員であり、人生を教えてくれる存在にもなっているのだ。
年間に12万頭以上が殺処分
一方で、殺処分される犬や猫もいる。その数は2013年度で、12万8135頭(保管中の病死も含む)にも上っている。
そのような命を救おうと、2月12日に衆院第二議員会館で、「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」(通称・ハッピーゼロ議連)の設立総会が開かれた。自民党から共産党まで超党派の議員約60名が参加し、会長には元厚労相の尾辻秀久参院議員、事務局長には社民党の福島みずほ氏が就任した。
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