最短距離で達成する人が持つ「3つの仕掛け」 一つの目標に突き進むのは、実は高リスク

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目標達成に向け努力を継続できる人には、それなりの仕掛けがあります(写真:msv / PIXTA)
発売から1カ月で4万部を突破した「ハーバード×MBA×医師 目標を次々に達成する人の最強の勉強法」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者で、医師として勤務しながら、しかも語学力ゼロの状態からハーバード大学留学、MBA取得を達成した猪俣武範氏に、目標設定の極意を学ぶシリーズ。今回は目標を立てても長続きしない人や、見当違いの目標を立ててしまう人へのアドバイスをお届けする。

 

立派な目標を立て、それに向けて動き出したのに数日で頓挫してしまった経験は誰にでもあるでしょう。目標を達成するうえで最も大切な戦略のひとつは、継続性です。「継続は力なり」とはよく言ったもので、継続なくして、目標は絶対に実現できません。

ビジネスの世界には「ゴーイングコンサーン」という言葉があるように、1~2年の継続では意味がなく、10年、20年のスパンで「長期的に」「健全に」継続することを企業の目標とします。研究の世界でも、突如としてiPS細胞が見つかったわけではなく、毎日の実験の積み重ねが大きな発見につながったのです。

スポーツや勉強、仕事など、どの分野でも、継続性こそが付加価値を生み、あなたを目標達成に近づけるのです。

忙しい人が「毎日1時間確保する」には?

しかし、誰にでも経験があるように、目標に向かって努力し続けるのは容易いことではありません。どうすれば継続できるのか――。最も大切なのは、「取引コスト」を意識し、減らすことです。

ここで、具体的な例として毎日の英単語の勉強を継続する方法について考えてみましょう。この場合の取引コストとは、「毎日1時間を確保する」「机に向かう」「参考書を開く」の3つに分解することができます。

このコストを減らすにはどうすればいいでしょうか? それは、分割や置き換えにより、バリアーを取り除いてあげることです。それによって、「見かけの取引コスト」を減らすことができます。

……と、言葉で説明してもわかりにくいかもしれません。具体的にはどういうことなのか、細かく見ていきましょう。

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