「各クラスから、各委員を1(~2)名ずつ『必ず』出す」という“動員方式”になっているからです。
すると、手を挙げる人がいない場合は無理やり誰かを選ぶことになり、「できない人が、できないときに、やらされる」ケースが頻発します。
そのような強制&暴力性から、みんながますますPTAを嫌い、敬遠する、という悪循環になるのです。
実際のところ、クラス役員の仕事量はそれほど多くないのですが(少なくとも本部役員の仕事量に比べたら格段に軽いものです)、上記のような事情からPTAに対する印象が悪く、必要以上におそれられているため、なり手が出づらくなっているのです。
「やる」「やらない」をはっきりさせる
このような状況を、なんとか終わりにできないものでしょうか。
4月のこの時期、「いかにして委員を逃れるか」ということばかりが話題になりますが、そんなことを考えていても状況は変わりません。ますます押し付け合いがひどくなるだけでしょう。
状況を変えるためには、みんながそれぞれ「やるか、やらないか」をはっきりさせることが必要ではないかと思うのです。
以下、2つのケースに分けて、筆者のおすすめの「クラス役員決め対応方法」を紹介します。
父親でも母親でもかまいません。あまり気乗りはしなくても、「どう~してもやれない、とまではいかない」という場合は、この際、一度引き受けてみてはどうでしょうか。毎年クラス役員決めでモヤモヤしているくらいなら、PTAという組織の中に入って、その気乗りしない仕組みや活動内容を自らの手で変えてみてはどうでしょう。
先ほど書いたように、委員の仕事量はそれほど多くありません。もちろん、仕事を抜けられない時間帯に学校に来ることを強制されるような場合は無理をする必要はなく、はっきり言うべきですが、なんとか都合がつく程度であれば、あまり敬遠しないで、やってみてはどうでしょうか。
PTAを経験した人に聞くと、「思っていたより、よかった」と答える人がほとんどです。「どんだけイメージが悪いんだよ」という話でもありますが、みなさんが恐れるほどひどくない(ことが多い)のも確かです。
そして可能なら、もう一歩進んで、委員会の「長」というちょっと責任ある立場を引き受けるのもおすすめです。各クラスで委員を選んだあとは、各委員会ごとに委員長を決めるのですが、そのときにもぜひ挙手を。
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