ローソン、SNS躍進の仕掛人 "お荷物社員"を変えた出会いと学び

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「店のかわいい女の子のバイト」がコンセプト

あきこちゃんのアイデアは、リラックスした雑談から生まれた。担当者3人が「とある土曜日、いろんな落書きしながら考えました」。名前こそ同じ「あきこ」だが、キャラクターのモデルは白井氏自身ではないという。

1999年、法政大学を卒業してすぐにローソンに入社した白井氏は、大阪府内の店舗に配属された。そこで店社員を1年、店長を1年半務めた経験が生きている。ローソンでは、アルバイト店員は、「店舗という船の乗組員(=クルー)」を意味する「クルーさん」と呼ぶ。「夕方ぐらいにかわいい女の子を雇うと、すごい売り上げが伸びたんです」。

オフィスでのデスクの位置は横一線に並んだ長机の一角。ほぼペーパーレスだ

たとえば冬のクリスマス商戦。「女の子にサンタの格好をしてもらって、寒空の外で頑張ってクリスマスケーキを販売してもらったら、すごい売れて。

もともと高速道路が近いお店だったんだけど、大きいトラックがグワーッとUターンしてくれて、その子の前にピタッと停まって。で『ケーキ3つ』みたいな感じで買っていった人とかいて。すごいなと(笑)」。こうして、「フランチャイズ加盟店が雇いたいと思っているローソンクルーさん」として、あきこちゃんのキャラクターが固まっていった。

白井氏は、ローソンのWebミッションが出てから本格的にソーシャルメディアに取り組んだ。当時は今ほどSNSに熱心な企業も多くないので、手探り状態。「当時のデジタルガレージに、ローソン出身で、ツイッターを日本に持ってきたような方がいて、『立ち上げ時は広報連動でPRしたほうがよい』とか、いろいろアドバイスをもらいました」。

関連セミナーにも通いまくった。「アジャイルメディアネットワークの徳力さん(基彦・代表取締役)のセミナーとか、ループスの斉藤さん(徹・代表取締役)のセミナーとか。『ソーシャルメディア』とついているものにはほとんど行ったんですよ。そこでケーススタディで取り上げられていたのがマイクロソフトのソーシャルメディアガイドラインで、参考にしました」。こうして、スタートダッシュに成功する。

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