22ものSNSを使いこなしO2Oを展開するローソン、成功の秘訣(後編)《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》
次々と最先端の媒体に進出するローソン。前回書いたように、ローソンは22種類のソーシャルメディアなどに展開している。総会員数は約225万人(2012年7月10日時点)に達する。
最も新しく22番目に展開したのが、今話題のNHN Japanが運営する無料通話・メールアプリ「LINE」だ。LINEのユーザー数は、11年6月のサービス開始以来、全世界で4500万人、日本国内ではすでに2000万人を超えている(12年7月3日時点)。
12年6月18日、LINEは企業向け公式アカウントの提供を開始。第1弾の参加企業の1社がローソンだった。現在、なんと早くも138万人以上という驚異的な数のユーザーが友達登録している(12年7月10日時点)。
「今年のソーシャルメディア関連の目標総会員数100万人を、LINEだけで一気に超えてしまった」と広告販促企画部(兼)CRM推進部の白井明子氏は、想定外の数字を笑顔で語る。
白井氏自身はもともとLINEのヘビーユーザー。LINE上でのコミュニケーションの「本質」をすでにつかんでいる。
白井明子氏
「LINEが企業公式アカウントを始める前から使っていた。アーティストのつぶやきなどを見ていて、ちょっと回数が多いなと思うこともあった。企業が使うならお得な情報以外はつぶやかないほうがいいと感じた。ユーザーさんの友達との会話の邪魔になってはいけない」(白井氏)。
自分自身の体験から、LINEで「あきこちゃん」がつぶやく回数は、比較的少なめにし、クーポンを必ず配るようにする。