22ものSNSを使いこなしO2Oを展開するローソン、成功の秘訣(後編)《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》
「あきこちゃんスタンプ」は、8種類。ファンが日頃見たことのない表情をした「あきこちゃん」がスタンプで登場する。
「LINEのスタンプ機能の特徴として、面白い顔や変な顔をしていないと、ユーザーが使いづらい。あんまりきれいな顔だと面白くないし広がらない」と白井氏は、ヘビーユーザーならでの工夫を語る。
白井氏は、LINE活用の可能性を次のように期待している。「LINEは、特に学生に人気がある。Twitterなどでつぶやく年代層は、どちらかというと、話すネタがあるからつぶやく人が多い。LINEユーザーは違う。親しい友達とやり取りするだけでいい、というごく普通の若い人が多い」。
ソーシャルメディアを使ったO2O施策とマス広告はどのような違いがあるのか。
「まず、コストが全然違う。弊社の場合O2Oでは、店内のLoppiという端末を使う。Loppiと連携すればほぼおカネを使わずに実現できる。ただ、マス広告はやはり強い。テレビCMによる広告到達率は大きいので、費用対効果はいいと思う。使い分けとしては、テレビを見ないいわゆるデジタルネイティブの若い層やテレビを見る時間がないサラリーマン層には、ソーシャルメディア施策が有効。主婦層向けならテレビCMがいいと思う。F3層(50歳以上の女性)が見る視聴時間に流すなど考える」と、白井氏は分析する。