22ものSNSを使いこなしO2Oを展開するローソン、成功の秘訣(後編)《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》
「ソーシャルメディアであれば、すべての媒体を理解したい。ユーザーとして全部使ってみること。ユーザー目線が大切。ソーシャルメディアは流れが速い。今は先行してできているが、遅れないようにしたい。つねにウェブの業界の方々とコミュニケーションをとって最先端の情報をインプットする。それを社内に報告して共有していく」(白井氏)。
白井氏は、できるだけ広告代理店を通さず、各媒体と直接やり取りをし、最新の情報を仕入れている。日常的にFacebookで気軽にコミュニケーションをとる。こうしたやりとりがきっかけで実際の案件に発展することもある。
今後のローソンの大きな課題は、全社的なミッションである海外展開だ。白井氏は、国内での成功事例や成功体験をもとに海外に向けてもO2O施策を手掛けていくことになるだろう。
「ソーシャルメディアは何に強いかというと、国内だけではなく海外でも通用するということ。ユニクロのように、ローソンもソーシャルメディアを総合的に使って日本発のコンビニとして海外へ出ていきたい」と白井氏は話す。
ローソンは、多種多様なソーシャルメディアを活用したO2O施策に部署横断で取り組んでいる。成功の背景には、経営層の理解、社内の協力体制がある。加えて、大きな成功の要因として、立役者である白井氏の存在があるのは間違いない。
第二、第三の「白井氏」を生み出せるか。実は、それが今後のローソンのO2O戦略のカギなのかもしれない。
(ITアナリスト・松浦由美子 撮影:今井康一 =東洋経済オンライン)
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