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「つまらない挨拶」から卒業するための3法則 日本にもいる「スピーチ上手な社長」に学ぼう

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  • 岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師
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もうひとつ、これは入社式ではなく、アメリカのIT企業Dropboxの創業者ドリュー・ハウストンがMITの卒業式で贈った祝辞だ。彼はこう言う。「僕の人生の虎の巻を教えてあげるよ。『テニスボール』、『サークル』、『30000』という数字、それだけだ。意味がわからないかもしれないけど、ちょっとだけ辛抱して聞いていてほしい」。こんな謎めいたメッセージで問いかけられたら、聴衆は釘付けになること間違いない。そして、彼はそれぞれの言葉の意味について説明していく。

ぜひ皆さん、自分でご覧になって味わっていただきたいが、ここでは種明かしを。「テニスボール」とは、ボールを必死で追いかける犬のように、自分が情熱を傾けられるものを見つけ出そう、ということ。「サークル」は自分の周りに、刺激を与えてくれるすばらしい仲間(サークル)を持つことは、才能や勤勉と同じぐらい素晴らしいことであるということ。「30000」は、人生は(平均して)30000日しかなく、そのうちの9000日をもう過ぎてしまったということに気づいたこと。

いかがだろう。強力ボンドもびっくりするぐらい接着力のあるメッセージではないだろうか。目線を学生と同じ高さに合わせ、「ああ、わかるわかる」「それ、あるある」と思わせる共感ワードをちりばめた名スピーチだ。

面白くする3つの言葉

それでは最後に、スピーチをぐんと面白くする3つの言葉をご紹介しよう。

① なぜなら(ば)、……

○○が大切だ、××をしよう、で終わるのではなく、その後になぜ、それが大事なのか、意味があるかをロジックやストーリーで説明する。

② 実はね、……

その場で、いかにも聴衆にだけ教える、ちょっとした告白。用意された原稿を読み上げる、というのではなく、本音を話しているという感じになる。

③ 具体的に言うと、たとえば

建前的な抽象論で寸止めするのではなく、聴衆が身近に感じるような具体的な事例を示して、説明する。

せっかく、言葉の贈り物をするのであれば、すぐゴミ箱に捨てられるようなモノではなく、たった一言でも持って帰ってもらえるものにしたい。ちょっとの意識と工夫と思いやりで、言葉は見違えるように輝くものなのだ。

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