「つまらない挨拶」から卒業するための3法則 日本にもいる「スピーチ上手な社長」に学ぼう

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以下は、2015年の入社式での岡藤社長のあいさつだ。

どんなに優秀な成績で大学を卒業した人でも、入社後すぐに大黒柱の活躍などできるわけがありません。1年目はコピーを取ったり、社内向けの資料を作成したりと単調な仕事しか与えられません(←具体的な描写)。しかしながら、無駄な仕事などはいっさいありません。

上司や先輩に指示された仕事を何も考えずに雑務と割り切ってこなす人と、その仕事に何らかの付加価値を見い出そうと考える人では、その後の実力に大きな差がついてきます。たとえば、ある資料の作成を指示された場合、言われたことだけに対応するのではなく、「この内容も追加した方がわかりやすい」とか、「こう変えた方が見やすい」など、些細なことでもいいので、自分なりの付加価値を付けていってください(←抽象的ではなく詳細なアドバイス)。

2014年のあいさつは?

2014年の入社式では次のようにあいさつしている。

ところでみなさんは、一般的に新卒者の3人に1人が就職後3年以内に辞めている(←ファクト、数字)という事実をご存知でしょうか? (中略)フランスのノーベル賞作家アンドレ・ジイドは、「平凡なことを毎日、平凡な気持ちで実行することが非凡である」と言いました。

平凡で退屈なルーティンワークの経験こそ、後の人生に大きなプラスとなって返ってきます。平凡で当たり前のことを、まずはしっかりとできるようになることが重要であり、その積み重ねが将来、大きな仕事を成し遂げる土台になるのです。これは壁に当たったときも同じです。立ちはだかる山の頂を見てその大きさに圧倒され落胆するのではなく、足元を見ながら一歩一歩進んで行くことが、いつの間にか頂上にたどり着く道筋なのです。俗に3日、3カ月、3年と言われますが、これから先、悩んだりスランプに陥ったりしたときには遠い先を見るのではなく、目の前の小さな仕事を、何も考えずに一つずつ着実に片付けていくことを心掛けてください(←具体的アドバイス)。道は必ず開けます。

「ライザップ」に通って、身体を鍛えているという岡藤氏。べらんめえ調の熱い語り口で、内容もかなり根性論的、体育会系のマッチョな感じなので、賛否両論あるかもしれないが、耳目を引くデータ、具体的な描写やアドバイス、親しみやすい例えなどの手法はわかりやすい。

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