すべてのきょうだい仲がそうだとは申しませんが、きょうだいの仲を決めるのも、親次第です。親が良かれと思ってした行為でも間違っていれば、それが裏目に出るほど責任は重大です。先の友人の兄弟はその後、大学や就職では、単純な世間のランク付けに従えば、弟がいつも上だったかもしれません。
しかしそんなこと、長男の方はどこ吹く風で、いつも弟のチャレンジとその成功を喜ぶ兄でした。これは親としての私の友人の、いつも変わらず、「2人とも同じように大切」「通学する学校のランクと人間の価値はまったく別」と心から思い、息子たちに最初の日からそれを強い意思で伝えたことを抜きにして考えることはできません。
否、それより以前から子供たちは、慎み深く言葉は少ないけれど愛情深い母親から、そのことは感じ取っていたことでしょう。思うに兄もいつも彼流に成長を続け、素直に弟の喜びは自分の喜びとする子でした。そして何かにつけて弟から頼られる兄で、今もとても仲が良いです。
失敗を恐れない子に育てよう
南田様、「笑う門に福来る」とか「病は気から」など、心の持ちようで運気や環境が良くもなり悪くもなる名言は多いです。これらが単なる気休めでないことを証明するのは簡単です。
日常の営みにおいて、プラス思考かマイナス思考かで随分、その後の行動が違ってくるのです。たとえば、あなたが積極的なご次男の応援者だとします。そうすれば晩ご飯は消化が良く栄養が高いものを、あれこれ考えるでしょう。寒い受験シーズンに合わせ、暖かい衣服が目に入れば、買っておくでしょう。内心、塾を辞めてくれればいいのにと願い、その心を子供に見破られまいと努力しているレベルでは、あなたの行動も随分制限されたものになるはずです。
打たれ強い子に育てることは、大切です。失敗を恐れず挑戦し続ける子に育てるのも、親の愛情です。苦い体験や思いどおりにいかないことからしか学べないこともいっぱいあるのです。あなたの場合、下手な同情や過保護は、2人の子どもをスポイルするだけです。
先月、出させていただきました「一流の育て方」という本で特に強調しているメッセージが、1.失敗を恐れず、失敗から学べる子供に育てる大切さ、2.子供の挑戦を自分の価値観で阻まない大切さ、そして3.親がポジティブ思考で、子供の挑戦を応援する大切さです。
長い人生、子供は競争社会に出されるのですから、学生時代に競争を避けさせて過保護に守っても、結局は子供のためになりません。また子供の挑戦を親が阻むことほど、将来、親子関係に遺恨を残すこともないのです。
まずは、あなたがいろいろなお手本を参考にされ、もっとポジティブな考え方をする人になってください。子供はこういう時の親の行動を、しっかり見ていますよ!
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