不思議!音を奏でるテーブルクロスの用途 ハイハットからスネアまでドラムキットを装備
スウェーデンの企業が、楽器にもなるテーブルクロスを開発した。ママはいつも、食べ物で遊んじゃダメだと怒っていたが、テーブルクロスについては何も言わなかったから。
開発企業「スマート・テキスタイルズ」のリサーチャー、マッツ・ヨハンソン氏は、ドラムキットがひと通り仕込まれているテーブルクロスで、ハイハット、ベースドラム、スネアドラム、トムトム、そしてシンバルの音を順番に出してみせた。電流が流れる繊維で織り上げるとともにセンサーを埋め込んでおり、人が触れればスイッチが入る仕組みだ。
博士号を持つ同社リサーチャーのリ・グオさんは、ピアノの鍵盤のようなテーブルクロスを使って「きらきら星」を弾いてみせた。「この複数のピンがセンサーの役目を果たす。人体が電気を通すことから、電気回路の技術を応用して、指を置いたら作動するようにした」と語る。
健康管理にも応用可能
このテーブルクロスに使われている技術は、ウェアラブル製品の分野にも応用可能だ。リ博士は「伸縮自在のタッチセンサーを織り込めば、心拍などの信号を読み取ることもできて、在宅の健康管理に非常に役立つ」と、今後の展開に期待を寄せる。
こうした応用が実現すれば、技術屋にとっては心拍も、音楽に聞こえるかもしれない。
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