社風や働きがいを意識しているのに、「若手が活躍できる会社」の投票率がわずか2.5%というのはどういうことなのでしょうか。
企業選択の理由に正解も間違いもありません。それは、まさに個人の価値観だからです。問題なのは、「価値観が曖昧」だったり、「価値観に基づいた行動が取れないこと」です。
漠然と、「自分のやりたい仕事ができる会社」「安定している会社」などと考えて、企業選びをするのは難しいことです。自分の価値観に合った会社を選ぶ基準として、①知名度 ②業種 ③職種 ④勤務地 ⑤平均給与を採用して下さい。そして、これらの基準のどれを重視するのか、自分なりの優先順位をつけることをお勧めします。
受験のように入社難易度を考慮しよう
いくら自分の価値観に基づいて、「入社したい」会社を選定しても、「入社できる可能性が高い」企業を選択しないと成功を収めることは難しくなります。例えば、「東大」に入学したいとしても、それに見合った学力がなければ、合格の可能性が低いのと同じです。
それでは、企業の入社難易度はどのように決まるのでしょうか。一般的に、入社倍率は「内定数÷受験者数」で表すことができますが、入社倍率の高い会社が必ずしも入社難易度が高い訳ではありません。それは応募者の質が問われるからです。
一般的に、入社難易度の高い会社は、高レベルの学生がたくさん受験する会社で、内定数が少ない会社になります。東大の入学倍率が一般私大の倍率よりも低いに関わらず、入学難易度が高いことと同じです。
入社難易度は、業種と職種、業種内における売上ランキングによってある程度決定されると考えてください。また、文系と理系、男性と女性では入社難易度が異なってきます。
ちなみに私の見るところ、文系男子で難易度の最も高い業種は、外資系コンサルティング゙・外資系金融です。以下、「総合商社・海運・出版・マスコミ・広告・不動産デベロッパー」→「損害保険・生命保険・メガバンク・信託・資産運用・業界トップクラスメーカー」と続きます。
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