就活生よ!自分の価値観を基に企業を選べ 大学3年生が2~3月にやるべきこと<1>

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逆に最も入社しやすい業界は流通業で、外食→介護・レジャーと続きます。自分が志望している業界の難易度がわからない場合には、社会を広く知っている人に聞いてみることをお勧めします。

入社難易度は、応募職種によっても異なります。一般的に女性の場合は、総合職が一般職よりも入社難易度が高くなり、技術系職種の場合には、研究職→開発・設計職→製造・生産技術職の順に入社難易度が低くなります。また、同じ業種の場合には、一般的に、売上ランキング上位会社ほど入社難易度が上がります。 

企業群によって選考時期は異なる

就活において「量は質を伴う」という考え方があります。筆記試験や面接を多数こなすことで内定に近づくのです。

2017年新卒の選考スケジュールは、概ね、4~5月に【A】経団連非加盟企業の選考、6月に【B】経団連加盟企業の選考、7~8月に【C】経団連非加盟の中堅中小企業の選考という具合に、時期により、【A】【B】【C】の企業群を受けることが可能となります。

仮に50社にプレエントリーするとしたら、【A】を25社、【B】を25社といった具合に、時期と受験企業数を事前にある程度決めておくことをお勧めします(ちなみに【C】は、【A】【B】に合格できなかった場合の企業群)。

現在発売中の2017年版『就職四季報』。画像をクリック(タップ)すると、アマゾンのサイトにジャンプします

同一業界であっても、【B】のほうが【A】よりも売上高が大きく、入社難易度が高い傾向があります。比較的入社しやすい会社をまず受験し、試験に揉まれながら実力をつけた後で、入社難易度の高い会社を受験するのがいいでしょう。個別企業の応募倍率やエントリーシートの通過率、企業の選考時期などは『就職四季報』(東洋経済新報社刊)を見ればわかる場合もあります。

最後に、「何社にプレエントリーしたらいいですか?」という質問に対して私なりの考えをお伝えします。私は3月上旬のプレエントリー社数は、文系の場合には50社、理系の場合には、研究室の状況によって、5~20社程度で十分だと思います。

そして、就活の進展と共に、増やしていくことを勧めています。具体的には、ある会社の説明会に行って、その業界に強い関心を持った場合には、その業界のプレエントリー会社を増やし、エントリーシートの通過率を見て、エントリー社数を増加させるといった具合です。

廣瀬 泰幸 オールウェイズ代表取締役

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ひろせ やすゆき / Yasuyuki Hirose

岐阜県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。株式会社リクルートに入社。15年の勤務期間中に大企業からベンチャー企業まで1000社を超える企業の採用と人材育成を支援。その後、1部上場企業の人事部採用責任者として年間500人の採用と人材育成を行う。2003年、有限会社ヒロウェイ設立。2004年より、株式会社リンクアンドモチベーションの講師として、主として大企業の1万人を超える社員に教育研修を実施。2010年、株式会社オールウェイズ設立。以降、1000人を超える学生に就活コーチングを実施。twitterアカウントは@tender_coach

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