新年会のピークも過ぎ、そろそろ食べすぎ・飲みすぎの悩みが減ってくる頃でしょうか。一方、胃もたれを機に食事をセーブしているのに、いつまでたっても胃の様子が思わしくない……という方も少なくないでしょう。
食欲がないなど、わかりやすい症状があるならともかく、食後必ず胃が痛くなる、少量しか食べていないのに胃もたれする……という方は、日本人の4人に1人が悩むといわれている胃の病「機能性ディスペプシア」かもしれません。
検査では「炎症」が認められないのに……
「機能性ディスペプシア」とは聞き慣れない方が多いと思いますが、これは近年新しく確立された胃の病のひとつ。少し前までは「慢性胃炎」や「神経性胃炎」と診断されていたものです。
胃炎は本来、胃の粘膜に炎症が起きており、病院での検査や健康診断でなんらかの異常が認められるものです。
ただ、健診結果に問題はなく、病院でさまざまな検査を受けても異常が認められず、それでも本人が「胃の不調」を訴えるケースが少なからずあり、それを「機能性ディスペプシア」とするようになってきました。
「ディスペプシア」には、胃もたれを始め、早期満腹感(食べてもすぐにお腹がいっぱいになる症状)、胃痛などの症状が含まれます。ストレスなどにより自律神経が乱れ、これが胃の働きの異常を引き起こすため「機能性」という言葉が頭についています。
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