「毎日少しの飲酒で長生き」説、信じていい?

休肝日は、大酒を飲む「免罪符」にはならない

飲酒は健康の敵?それとも味方?(写真:boule / PIXTA)

昔から「酒は百薬の長」と言われてきましたが、その真偽と根拠は長い間不明のままでした。ところが最近、1日にお酒を飲む量と、将来の死亡率との関係を調べるという研究が行われるようになり、さまざまなことがはっきりしてきました。

なんと、「ほどほどのお酒を毎日飲んでいる人」が、もっとも死亡率が低いことがわかってきたのです。「飲みすぎ」はもちろんダメですが、「ほどほどに飲む人」は「まったく飲まない人」と比較しても、死亡率が低いというのです。

「毒物」であるのは紛れもない事実だが…

アルコールは基本的に、人体にとって毒物です。医学実験などでは、細胞を顕微鏡で観察する際、形が崩れないように「固定」という操作をしますが、そのために使う薬品のひとつがアルコールです。アルコールには人の細胞を、原型をとどめたまま固めてしまう作用があるのです。

つまりこれは、細胞を殺してしまうということ。アルコールは、人間の細胞を固めてしまう恐ろしい毒物なのです。

そのため、毎日大量のお酒を飲んでいると、健康に重大な影響が生じます。飲みすぎは肝臓病の原因となるだけでなく、がんのもとになることも証明されています。飲みすぎの人は、あきらかに寿命が短いのです。

ではなぜ、そのお酒の量が「ほどほど」であれば、体にいいのでしょうか。

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