今年4月に施行された「機能性表示食品」制度。半年が経過し、届け出件数は300件、受理商品は100件を超える規模になりました。これにより「食事のあり方」が国をあげて見直されているわけですが、忙しいビジネスパーソンの食事にも変化が見られています。
なかでも「糖質オフ」や「食べる順番(最初に野菜類を食べ、その次に肉や魚、最後にご飯やパン、麺類を食べる、というもの)」の考え方は、ただのブームにとどまらない食事法として根付いた感があります。
「スローカロリー」な食べ方とは
また、機能性表示食品制度の開始をにらみ、食品メーカーや医療関係者のグループが研究を進めてきたのが、「スローカロリー」という分野。これもやはり、生活習慣病予防をはじめとする、健康的で規則正しい食生活を推奨するためのものです。
「スローカロリー」は、ゆっくりと消化吸収される糖質の摂り方をしましょうという考え方。具体的には、血糖値が急に上がったり下がったりしない甘味料、糖質が含まれていても食物繊維が多く血糖値が上がりにくい食品(果物、玄米、全粒粉、シリアルなど)を推奨しています。
糖尿病や高血圧、メタボなどの生活習慣病を予防するには、糖質制限が最重要。ただ、たとえばスポーツをする場合などを考えると、糖質はなくてはならないエネルギー源でもあります。どうしても一方に偏りがちですが、そこを「二兎とも追う」ことのできる食事法こそが、スローカロリーな食べ方なのです。
では早速、気をつけるべき点を具体的に見ていきましょう。
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