超有望市場?! 中国人向けにネットでモノを売るには--日本とは全然違うネット通販の嗜好と商習慣



 淘宝網は、ヤフーオークションのように、個人対個人で取引を行うサイト。中国のリサーチ会社「易観国際(Analysys International)」の調査結果によれば、2008年のオンラインショッピング取引総額は、iReserch同様約1200億元を見込んでおり、そのうちのほとんどとなる約1000億元(約1兆4000億円)が淘宝網である。
 
 そんな中国のオンラインショッピングサイトの代名詞的存在である淘宝網を利用するための”作法”を紹介したい。

淘宝網はほとんどの中国のオンラインショッピング利用者を惹きつけているだけあり、中国人の気持ちや商習慣をよく理解した付帯サービスが特徴的だ。

代表的なものでは、購入者が友人など購入者を募り、一度にたくさん購入するまとめ買いシステム。また、購入後に出品者・落札者間で値引き交渉などを行うチャットソフト。それに(言い方は悪いが)中国人は文字ベースで証拠を残さぬ限り約束を破棄してしまうことから、第三者であるネット上のサーバーにやりとりのログを残し、直接振り込みをせず第三者支払い機関で支払いを行う、中国的信用保証サービスなどなど。

若い中国人消費者は、日本など先進諸国の最新のヒット商品に目がない。アニメで日本に憧れた若年の編集者が、鍛えた日本語で日本のサイトで流行を調査、同世代の若者に向け中国語で日本の最新情報を発信する。紙メディア、WEBメディア問わず、モノを紹介する中国メディアは中国未発売の日本製品を遠慮なく紹介、読者の物欲を刺激する。

日本で人気となった製品や話題となった製品は、すぐに淘宝網に出品されていると思ってよいだろう。ただし個人(例えば日本在住の中国人)が出品するだけあって、格安(低マージン)である一方で、梱包に信頼がおけない、つまり着いた時には箱がグシャグシャのボロボロであることはよくある(筆者の購入経験ではいつもそうだった)。そのあたりは、オークションさいとである淘宝網から購入する際の大きなマイナス点だ。

さて、物欲を刺激されたメディアの読者は、いの一番に淘宝網にアクセスし、気になる製品扱う複数の出品者から信用のおける出品者を見抜き、購入の手続きに入る。購入の前には、クラスメートや同僚を誘い、同じ出品者の扱う商品から欲しいものを選んでもらい、1人当たりの送料を減らし、まとめ買いをすることで、値引き交渉を行う。

また淘宝網では、デジカメをはじめとして、中国でも販売済みの同型番の日本向け製品がよく扱われている。中国では「日本メーカーは、日本向けに最もよい品質の製品を売り、欧米向けにそこそこよい品質の製品を売り、中国向けに品質の最もよくない製品を売る」という噂がまことしやかに流れているのだ。

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