「台湾のためには、国民党を壊す必要がある」 コナンファンの台湾団結連盟有力候補に直撃
──台湾の学生やメディアで、あなたはなぜ「新一」と呼ばれているのか。
日本のアニメ「名探偵コナン」を見るのがとても好きで、主人公の名前が新一だからだ。コナンは「真実はいつも一つ!」と言う。私は社会科学として政治経済学を専攻したこともあり、政治改革は科学的な事業だと考える。
われわれが政治問題の根源を探そうとすれば、まず科学的な分析をすべきであり、その次にどのように科学的な方法で解決できるかを考えなければならない。コナンのように、問題の内容をじっくりと探求する過程で核心的な理念にアプローチし、最後には真相を探し出すべきだと考える。
「政治改革は科学的事業だ」
──あなたが創設し、心血を注いできた「基進側翼」はどのような団体か。
この団体は、まさに日本食のレストランで出てくる定食の考え方と同じだ。選択の枠組みを変えよう、ということだ。たとえば、300円、400円、500円の定食があれば、普通の人でこれといったこだわりがなければ400円の定食を選択するだろう。300円の定食は安すぎておいしくないかもしれないし、高い定食は値段なりの味ではないかもしれない。
投票行為もこれと同じで、有権者は一定の枠内で無難な選択をしがちだ。台湾は保守的な社会だ。中立的な判断をする有権者がおらず、それは選択の幅が狭い。有権者が投票するのなら、中国の政治や経済の代理人となっている国民党か中国との統一を望む勢力を代表するもの。彼らは300円の定食であり、その両者の真ん中で経っているのが馬英九総統で彼は400円のそれ、そして500円の民進党の三者しか投票する相手がいない。この三者で無難な選択をしようと思えば、400円の馬英九総統になってしまう。
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