2.「ありがとう!因子」
家族や友人への感謝。職場や周りの人への感謝。嫌いな人や苦手な人への感謝。地球や宇宙、生きていることへの感謝。これらを3つずつ書き、3人でシェアする
3.「なんとかなる!因子」
前向きになれないこと、楽観的になれないことを3つ書く。それを裏返して「なんとかなる、なんとかする、気にしない」と宣言し合う。または3人で助言し合う
4.「あなたらしく!因子」
人の目が気になること、自分らしくできていないことを3つ書いて、これも裏返し「できる」と宣言し合う
「劇」をすることで生まれるすごい効果
前野:さらに、この後がトレーニングのクライマックスです。3人で「劇」をしてもらいます。これが実に効果的なんです。シェアをしているといろんないい意見がでてくる。それを劇にして、みんなの前で発表してもらうのです。
劇は4つの因子を満たしています。そもそも、劇は人の目を気にしていたらできないですよね。そして楽観的でないとできない。3人で力を合わせる必要があるのでつながりもできる。ある種の自己実現でもあります。最後に、チームのメンバーに、お互いに手紙を書くんです。よかった点だけをずらっと。ここまでのワークで、たくさんの想いを書けるようになります。それをシェアして終了です。
井上:すべてのフローで4つの因子が鍛えられるというわけですね。
前野:そうなんです。終了後、みなさんとても仲良くなって、幸福度がかなり上がっていますよ。笑顔測定器でも実証済みです。面白いことに、どのチームも「このメンバーでよかった!」って言うんです。お互いのいいところをシェアし合うと、こういう現象が起きる。これがきっかけで結婚した人もいます。新しい婚活の形かもしれませんね。結婚を目的に自己紹介するより、もっと本質的なことがわかり合えますから。実際、婚活ブームを巻き起こした白河桃子さんとも一緒にイベントを行っています。
井上:こういったことをお寺でやりたいですね。全国に7万5000ありますから、実現したら一気に普及するかもしれません。幸せになるトレーニング。今年はハッピー元年になりますね。
前野:お寺でワークショップ、いいですね。仏とは、「悟った人」ですよね。幸せの極致にいる人。ですから、「幸福学」と「仏教」は、同じ意味なんじゃないかとさえ思います。だから「幸福学」を研究していると、おのずとお坊さんにリーチするんですね。仏教は幸福学だということを、もっと打ち出した方がいいんじゃないかな。
(後編に続く)
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