幸せのトレーニングで人生は変えられる! おカネを幸せの尺度にするのは卒業しよう

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単なるハッピーではない、自己実現や生きがいを感じることで得られる「幸せ」をつかむには、どうしたらいいのだろう(写真:Ryhor Bruyeu/PIXTA) 

 

「幸せになるトレーニング」プログラムを構築し、それぞれに実践しているふたり。学者のアプローチとお坊さんの「幸せ」研究は、奇しくもかなり相似の結論がでた。そして、それは鍛えることができる、ということころまでたどり着いた。幸せの仕組みがわかれば、あとは実践あるのみ。 

 

第1回:「幸せ」を工学博士とお坊さんが解明しました

集中と慈悲の心を体験する

前野:井上さんの教えていらっしゃるトレーニングはどんなものですか?

井上:われわれの行っているトレーニングは3回に分かれています。1回目に「ポジティブ心理学」についてお話しし、マインドフルネスを体験していただきます。2回目はコンパッション(共感と慈悲)についてトレーニングします。最終回は感謝について。これはある体験をしていただく最後のトレーニングです。内容はサプライズなので、ここでは伏せておきます。

前野隆司氏(左)と井上広法氏(右)。二人のコラボによるスペシャルワークショップを開催します。詳しくはこちらを参照してください(撮影:梅谷秀司)

前野:マインドフルネスはビジネス界でも注目されていますね。

井上:はい。米国のGoogleが行っている社内研修「Search inside yourself(SIY)」は、まさにマインドフルネスのトレーニングですね。「心を意識的に今ここに集中し、評価や判断を行わない」というトレーニングですが、われわれはお鈴(おりん)の音を使った「集中」や、とあるものを使ったマインドフル・イーティングの体験などをしていただきます。ただし、幸せになるにはマインドフルネスだけではダメで、あるものをプラスしないと「幸せ」にはなれないんですね。集中力を高めることは、いいことにも悪いことにも活用できる。そこで「慈悲」が重要になります。

幸せを考えた時に、世間の価値観を少し超越してしまった仏教の意義というのは、ここで初めて意味が見えてくるのではないかと思っています。

前野:なるほど、そこで慈悲が出てくるのですね。確かに、幸福学を研究するようになってから、お坊さんの説法の意義がわかってきました。われわれは科学的に幸せの解明を行っていますが、心を整えて幸せになった後でこそ、本質的な心の問題に対面できる。仏教の教えとは、幸せと本質というふたつのバランスだな、と思うようになりました。

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