幸せのトレーニングで人生は変えられる!

おカネを幸せの尺度にするのは卒業しよう

前野:おカネそのものが悪いのではなく、おカネを幸せの尺度にしてはいけない、ということですね。

興味深いHappyとしあわせの語源

前野:「平穏無事」という概念がありますね。平穏無事は幸せです。ところが、Happyという言葉はHappenと語源が同じ。何か幸せなことが起きた、という概念がHappyなのですね。幸せは「し・合わせ」という和語です。「何かをする」と「合わせる」がくっついている。何かをして人とめぐりあい、何かが起きる。めぐりあわせのような意味なんですね。

井上:宝くじに当たりました!というのはHappyに近いですね。

前野:アメリカ人に「僕はHappyの研究をしている」と言ったら「それはおかしい。ドラッグや酒でHappyになっても、それはいいことだとは思わない」といわれました。Happyはそういう時にも使う言葉なんです。幸せはWell-beingが近いかもしれませんが、これだと健康という要素も入ってきますのでEudaimonia(ユーダイモニア)の方が近いかな。

井上:自己実現や生きがいを感じることで得られる幸せのことですね。

前野:経済界が幸せになれば、国も変わりますよ。法政大学の坂本光司先生がおっしゃっている「日本でいちばん大切にしたい会社」を見ると、社長も社員も幸せという事例が本当にあるんです。政治家やビジネスマンこそ、幸せのトレーニングを体験してほしいですね。アーリーアダプター(流行に敏感な初期採用者)が始めると、徐々に広まりますから。

井上:そうですね。法然上人は、20年間山の中で探してきた教えを広く伝えるために何をしたかというと、山を下りました。 そして布教所を作った。南無阿弥陀仏の教えによる“実感”も広まるきっかけになったと思いますが、法然上人のオプティミズム(楽観)もあったと思います。「御仏に救われていく自己を強く知ることで、心にわずらいを持たずして過ごせる」と、究極のオプティミストになり、布教に臨んだのではないかと私は思っています。

井上氏が講師を務めるHAPINESSトレーニング

前野:楽観は幸せになるためのジョーカーですからね。

井上:あとは、法然上人が「人のためにすることから喜びを見出せる」、ということにお気付きになられたんじゃないでしょうか。とにかく体験、実感することですよ。

前野:利他の体験ですね。幸せをトレーニングしたりコントロールしたりすることに関して、皆さんまだ好奇心と懐疑心に揺れているのかもしれません。「やってみよう!」因子を鍛えるためにも、幸せになるためのトレーニングを体験してほしいですね。

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