ソニーらしいやんちゃな組織にしたい--ソニー・根本章二R&D担当執行役《キーマンを直撃》

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--新設した「コーポレートR&D」という組織は、かつてソニーにあった事業とは切り離した研究所のイメージですか。

浮世離れした組織にするつもりはありません。事業もしくは収益のトップラインを上げることが目標。プロジェクトによって違いはありますが、2~5年かけて立ち上げたら、あとは人ごと卒業してもらって人材の新陳代謝をエレキ事業の中で図りたい。別にソニーのエレキ事業に編入する必要もなくて、独立させることもあればどこかと組むこともあるかもしれない。

今のソニーはちょっと情けなくなったけど、それでもエレクトロニクスのプロという自負があります。産業の変化、人口増勢、社会の変化と色々とある中で、5~10年先の未来予想図を描いておきたい。それが描けたら技術のポートフォリオ、ロードマップを作る。すでにイメージセンサといった強い事業ではロードマップを持っている。全部は無理でも、非常に直近なテーマとして、ソニーが持っていないコンピューティング、クラウド、ネットワークなどはマップを描いていきたい。

--事業ごとに重複している技術をどこまで把握していますか。

技術の棚卸しは非常に重要なミッションで、4月から取りかかっている。まだ途中ですが、全体がどうなっているのか、研究開発の視点で人数や金額を見えるようにしたい。

たとえばソニーは、ストレージや映像信号処理に開発が偏っている。それだけだとお客様は価値として認めてくれないし、デジタルで誰でも出来るようになっている。それは不都合な真実として認めた上で、どこに投資するかを明確にしたい。それが技術のロードマップに繋がっていく。

--R&D集中領域に「4K」を掲げていますが、具体的な戦略は。

4Kのハードとコンテンツに価値があるのは明らかです。4Kという素材を使うと、違うアプリケーションや顧客をつかめる。すでに厚木事業所ではプロ用機材として2年前から開発しており、モルモットになってもいいからコンシューマーでも具体化したいと思っています。挑戦的な技術を具体的な提案として創り上げて、お客様がそれを価値として認めてくれるよう積極的にやっていきたい。

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