ソニーらしいやんちゃな組織にしたい--ソニー・根本章二R&D担当執行役《キーマンを直撃》

--根本執行役が過去に手掛けたヒット商品はありますか。

デジタルスチルカメラの「サイバーショット」です。当時はカムコーダー(ビデオカメラ)ばかりやっていたけど、静止画も面白いじゃないかとなって。動画からデジタルの静止画という事業体を作ったという自負があります。イメージセンサの事業とも相乗効果がすごくあったし、事業も大きくなって収益に貢献できました。

今は収益が悪いけど、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズもソニー単独ではできなかった事業です。プラットフォームを知っているエリクソンという会社と、折半出資(50%ずつ)という非常に微妙なジョイントベンチャーを作った(注:2012年にソニーが完全子会社化)。私は2005年からソニー・エリクソンにいましたが、当時はソニーに帰るつもりがなかったですね。

フィーチャーホンの開発では、「ウォークマンホン」「サイバーショットホン」といった、ソニーらしい携帯電話の先鞭を付けたという意味では自負があります。トータルの収益は1兆円を超えたと思いますよ。

--パナソニックとの有機ELパネルの開発は進んでいますか。

有機ELを液晶の置き換わりにするモデルだったら投資はできない。一方で、映画や医療業界といった特定のお客様は非常に価値を見出してくれる。私も業務用の有機ELディスプレイばかりを見ていると、液晶を見ると情けなくなってくる。

価値を認めてもらえる市場には積極的に出していきたいし、4Kコンテンツの素晴らしさを引き出すとなると、技術者の印象としては液晶の表現力ではもの足りない。お客様が価値を認めてくれるか、顧客をどう広げるかがチャレンジになります。

(聞き手:前田 佳子 =東洋経済オンライン)

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