「シングルマザーが集う家」に行ってみた

子育てを「シェア」するという試み

駅から歩いて2分の場所にSTYLIO WITH 代官山はある。広く明るい玄関には、数台のベビーカーをおけるスペース。共有のリビングとキッチンには、いくつかの低めのテーブルと大型テレビ、また大型冷蔵庫が3台とIHプレートとシンクが3セット備えられている。

上階の居室に向かう階段の登り口には子供が誤って上らないよう簡易ロックがある。親子用の部屋の壁沿いには、シングル2人分の布団スペースができる省スペースタイプのベッド、クローゼットと2人用のテーブルが収まり、生活に必要な広さは確保されている。

また同じフロアには、共有ミニキッチン、大きめの洗面スペース、大型の洗濯機と乾燥機、広めのユニットバスがある。屋上にはウッドデッキや家庭菜園も備えられる。全般にコンパクトながらも、快適性と利便性が考えられた作りだ。

シングルマザーが語るシングルの人々との共同生活

ここで、住人であるシングルマザーの吉岡さん(仮名)に話を聞いてみよう。

吉岡さんは20代の後半。離婚してシングルマザーになり、四国にある実家に帰った。東京で働きながら子育てしようと決めて、出てきてから2カ月。現在は求職中だという。お子さんはまだ1歳の可愛い盛りの男の子である。

この住まいは、ネット検索で探したそうだ。「シングルマザー×借りられる物件」でヒットしたものは、求職中だと借りられない物件ばかり。「シングルマザー×シェアハウス」で見つけた。決め手は都心に近いこと。幼い子供を抱えて面接を受けるには交通の便は大切だ。トイレと風呂の数が多いことも気に入った。

ますはストレートにシェアハウスの暮らしの感想を聞くと、吉岡さんは明るい声で話してくれた。

「いいですよ! 人と話すことができるのは、大きいですね」

孤独になりがちなシングルマザーにとって、気楽に話せる人の存在は、やはり大きいようだ。

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