「シングルマザーが集う家」に行ってみた

子育てを「シェア」するという試み

ここでは「子育てと縁」に注目して、新たな縁作りの事例を紹介していこう。

子育て問題を住まいと縁で解決する

「子育て」の中心となるのはいうまでもなく家庭、または家である。住宅関連企業が、その基盤となる住宅というハードウェアを提供する。さらに一部の企業は、そこにあるべき幸せな家庭を作るべく、住まいにまつわるソフトウェアまで提供している。

そんな企業のひとつである東急電鉄は、子育てを今までにない形で支援する試みを行う。

東急電鉄は、「STYLIO WITH 代官山」という新しい形の賃貸住宅を運営している。この住宅は、シングルペアレントとシングルが集まって暮らすことで、子育てをシェアし、お互いを支え合うものだ。皆がコミュニケーションを積み重ねて、やがて自然と大家族のようなコミュニティになることを目指している。

物件自体は代官山駅から徒歩2分の場所にあり、2014年3月に開業した。4階建てで10.45〜15.97平方メートルの部屋が21戸だ。

もともとは渋谷区が所有する旧職員住宅の土地建物を、東急電鉄が借り受けて、リノベーションによりつくられている。

STYLIO WITH 代官山 訪問

実際に関係者と住んでいる方に話を聞くべく、代官山へと向かった。

STYLIO WITH 代官山 の管理運営を行う東急ライフィア株式会社の露木圭氏と駅で待ち合わせた。歩きながら居住者について聞いてみる。

「年齢は23歳から40代前半まで多様で、現時点の入居者は14世帯です。そのうち9世帯が女性で5世帯が男性と、女性の割合が高いですね。1~2階は親子、3~4階は単身者と分けていいます。やはり親子とシングルでは、ライフスタイルや時間帯が違いますからね」

14世帯の入居者の中で今は単身者が多く、親子は5世帯のみだそうだ。うち1世帯はシングルファーザーだという(取材時の状況。以下同様)。

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