「シングルマザーが集う家」に行ってみた 子育てを「シェア」するという試み

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おそらくシングルマザーの毎日は、厳しいものだろう。子供の世話もあるし、仕事を見つけるのも容易ではない。STYLIO WITH 代官山の暮らしは、母である吉岡さんの心に安定を与えてくれているようだ。

シェアハウスで育つ子供

では子どもにとってはどうなのだろう。吉岡さんは、笑いながら答えてくれた。

「ここを気に入っているみたいですよ。普段は自分たちの部屋にいるんですけど、子供が私の手を引っ張ってリビングに行こうとするんです。そこで女性の膝の上に乗ったり、懐に入ったりして遊んでもらいます。楽しそうですし、人見知りしない子供に育ちそうな気がします」

続けて、露木氏が言う。

「世の中には自分の親だけではない、いろいろな大人がいることを、ここに住むことで子どもたちに知ってもらえればと思うんです。それが子どもにとってプラスになると考えてもらえれば、何よりですね」

「本当に、家族みたいによくしてもらってます。子供に柿をむいて食べさせてくれたり。逆に自分も、煮物やケーキなどを多くつくったら、皆に配ることもあるんですよ」

どうやら吉岡さんも、同居者への感謝を、さりげなく自然な形で返しているようだ。

「だって、ほら、食べてもらわないと、自分で食べちゃいますからね。」

若干照れたように吉岡さんが付け加えた。

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