0歳から89歳、47人が暮らす家に行ってみた 東京・日暮里にある「コレクティブハウス」
コレクティブハウスって、何?
「コレクティブハウス」という言葉を聞いたことはあるだろうか。コレクティブハウスとは、もともとは1960年代にスウェーデンで生まれた、働く女性たちが共同生活を送る住居形式である。働きながら子育てをすることの不安を、食事の準備や子育てを居住者同士でシェアすることで軽減する。そんな意義の下に生まれた。
近年、増加傾向にあるシェアハウスと混同されることもあるが、建築的に言うと、各戸にリビングやキッチンがあって暮らしは成り立つが、さらに共用の広々としたリビングとキッチンがあるのがコレクティブハウスである。一方、共用のリビングやキッチンはあるが、各戸にはそれらがないのがシェアハウスだ。
日本初の本格的な居住者自主運営型のコレクティブハウスが、東京都荒川区にある「コレクティブハウスかんかん森」だ。最寄り駅を降りて東京スカイツリーを横目に、静かな商店街と住宅街が入り混じった道をしばらく歩くと、12階建ての中規模な建物が現れる。その2階と3階が「かんかん森」である。ここでは、0歳から89歳までの47人(大人34人・子供13人)が生活をしている(取材当時)。
「かんかん森」で暮らす47人は、共同体としてどんな生活を送っているのだろうか? 彼らは何を求めてここにやってきたのだろうか?
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