猫がかわいいのは基本!映画として鑑賞に値する作品4選
今回は猫映画特集としてみた。さて、一口に猫映画といっても、単なる記録映画やドキュメンタリーみたいなものから、アニメの類まで含めると、結構本数がある。ここではちゃんと映画として鑑賞するに値するものに絞った。
今月のグランプリ=マンスリー・アワードは、即フランス映画『猫が行方不明』に決定。これは大好きな映画で、はるか昔別枠で紹介したこともある。簡潔に書けば、パリの下町で主人公のクロエが、行方不明になった猫を探しまわる映画だ。
「誰もが自分の猫を探している」という元タイトルは、「猫探し」が実は「恋探し」であり、「自分探し」であることを意味する。そんな「猫探し」が表のテーマだとしたら、ラスト近くで年寄りたちが酒場で合唱する「パリ乾杯!」もまた裏のテーマなのだろう。ラストシーンで、駆けてゆく彼女の笑顔のなんと晴れやかなことか。思わぬところから芽生えた恋の予感。幸せは案外近くにあるものだというさわやかなお話なのだが、映画全体的には、さらりと描かれているのがいい。
数年前に入手困難だったDVDが再発売されて、現在では簡単に手に入る。繰り返し見て楽しい名画なので、購入をおススメする。
一方、かわいい子猫、チグラーシャ主演(?)の『こねこ』と、1970年代のアメリカ映画を代表する監督ポール・マザースキーによる老人と猫によるヒューマンなロード・ムービー『ハリーとトント』は、ネコ好きにはたまらない映画だろう。とりわけ文部科学省認定映画『こねこ』は、子供たちと一緒に鑑賞するのに最適な心温まる子猫の冒険物語。ラスト、フルート奏者のお父さんのコンサートでの感動的なシーンは、誰もが涙を誘われることだろう。見るだけでハッピーになれる映画デス。
たかみ好みなら断然『猫に裁かれる人たち』だ。これは昔からカルト作として知られるチェコ映画で、普通の感覚の方が見れば必ずこける(苦笑)。たとえばアマゾンの評価コメントにも、「きっともう見ない」とか「期待はずれもいいところ」なんていう猫好きの方のコメが。チェコ映画独特の摩訶不思議なテイストに惹かれるような方でないと、とても受け入れることがデキマセンので要注意!? ところで、このDVDも入手困難だったが、なぜか再発された。いまならアマゾンで簡単に買えます。それがどうしたとか言われると、返す言葉はないのだが。
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