「猫に夢中な人」に見てほしい名作映画の魅力

そのかわいさだけに目を奪われてはいけない

『こねこ』
『こねこ』(1996年/ロシア/84分)

DVDのコピーに「これぞネコ映画の決定版!」とあるとおり、ネコ好きの方だけでなく、老若男女すべての方が心洗われる感動の名画だ。幼いマーニャとサーニャがおばあちゃんから買ってもらった子猫のチグラーシャは、瞬く間に音楽一家の人気者になる。だがある日誤ってアパートの窓からトラックの幌に転落して、大都会へと運ばれてしまう。かくして、子猫チグラーシャの冒険物語が始まる……。世界一の“猫調教師”により調教されたお利口猫たちの芸がお見事。しばしば“猫目線”で撮られているのもうまい。猫たちがあんまりかわいくて、見終えると飼いたくなりそう!?

『ハリーとトント』
『ハリーとトント』(1974年/アメリカ/117分)

ひとり暮らしの孤独な老人ハリーとペット猫トントがたどる長旅を、ペーソスあふれる映像で描いた傑作ロード・ムービー。マンハッタンのアパートから(取り壊しで)強制退去させられた72歳の老人ハリーは、息子夫婦とのギクシャクした同居をやめ、「年寄りが家をなくすれば、ただの放浪者だ!」と、愛猫のトントを連れて娘の住むシカゴへと旅に出る。さまざまな人々との出会いと別れ。それは彼にとって奇妙な、また、かなり無謀な(?)体験の旅となる……。なんといっても、本作でアカデミー賞主演男優賞を受賞したアート・カーニー(実は当時50代!)の名演が光る。

『猫に裁かれる人たち』
『猫に裁かれる人たち』(1963年/チェコ/102分)

一応猫が重要な役割を果たす作品ではあるが、(たかみを筆頭に!)奇妙な味わいのチェコ映画に理解ある少数の方だけに好ましい映画。サーカス団と共に、とある田舎町に現れたメガネをかけた不思議猫。このネコ様がひとたびメガネをはずし、見つめられると、人間たちはその本性を現す色へと染まってしまうのだ。嘘つきと偽善者は紫、浮気者は黄色、そして恋する人々は真っ赤に染まりだしたから、さあ大変。人格者ぶる校長が偽善者だったり、浮気者だったり、町は大騒ぎ。てな感じの大傑作『まぼろしの市街戦』に匹敵する社会風刺猫ファンタジー劇?

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