海外ドラマ「スターゲイト」の痛快すぎる魅力 謎の遺跡をめぐるSF長編はここがスゴい

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海外の連続ドラマは幻想的なSF空間が得意だ(イラスト:ツネオMP/PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。「たかみひろしのシネマ・ショウ」をお届けしよう。音楽・映像プロデューサーのたかみひろし氏が、毎回の特集するテーマに沿って必見のDVD/ブルーレイ作品を講評とともに紹介する企画。今回は世界最長のSF-TVドラマの「スターゲイト」特集だ。

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ギネス認定の世界最長SF-TVドラマ

海外SFドラマ数あれど、(「プリズナーNo.6」を別格とすれば)ぼくのBEST3は「タイム・トンネル」「スタートレック」、そして「スターゲイト SG-1」だ。ギネスブックにも世界最長SF-TVドラマとして記載された「スターゲイト SG-1」は、監督のローランド・エメリッヒが長年温めてきたアイデアがベースとなり、1994年に製作された映画『スターゲイト』の続編として、1997年から2007年まで(10シーズン=全214話)放映された。タイトルどおり、エジプトで発見された謎の環状遺跡=スターゲイトを巡るスペース・アドベンチャーだ。

モノ・マガジン12月16日号(12月2日発売)。特集は「ハイレゾも、アナログも!美音絶対主義」「洋酒のとりこ」「ごちそうと健康食」「2015年冬の買い物術」などです。上の画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

1928年にエジプトのギザで発掘された巨大な金属製の環(リング)、スターゲイトは、宇宙四大種族のうちの一種族、エンシェントによって創り出された異星間移動装置だ。よく比較される(?)ドラえもんの“どこでもドア”と違うのは、同様のゲイトが目的地にも存在しないと移動できない点。ゲイトのホームダイアル装置に、目的地側のゲイトの宇宙における空間座標を示す記号を入力することで、ゲイト同士が(ワームホールで)接続されるというわけだ。人間も物質も入り口側で一旦分子レベルまで分解し、出口側で再構成するという仕組み。ゲイト間の移動にかかる時間は平均0・3秒と設定されている。

そこは長編SFということもあり、本作でのみ登場するキーワードが多数ある。途中から観てしまうと、このキーワードのために戸惑うことになる。ゴアウルド、ジャファ、トクラ、アスガード、オーライ等々、本作を最初から観ないとまったく理解不可能な用語も、スタバじゃなかったスタゲ・ファンにとっては常識語なのだ。ちなみに、アザース=“高みの存在”なんていうのも登場するからややこしい(ワタシは昔から“たかみの見物”デス!)。

まずは映画『スターゲイト』とTV版「SG-1」第1話前後編「神の子」をご覧くださいな。ジャック・オニール大佐、ダニエル・ジャクソン博士、宇宙物理学者で紅一点のサマンサ・カーター大尉、そして異星人ティルクの4人の活躍に、必ずハマります! なお、スピン・オフ作品として、「スターゲイト アトランティス」(5シーズン=全100話、これも必見!)、「スターゲイト ユニバース」(2シーズン=40話?)のほか、『スターゲイト インフィニティ』(アニメ)がある。

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