1.はじめに、家庭内でこれだけは守る必要があるという「約束事」を明文化します。多くの家庭では日々、「挨拶をしっかりしなさい」「時間はちゃんと守るのよ」「ちゃんと後片付けをしなさい」といったようなことをお子さんに言われていると思いますが、「約束事」を目に見える形にしていることは少ないのではないでしょうか。ところが、明文化すると効果が大きく変わります。
2.「約束事」を3つか5つ作り、それを「子ども手帳」を使って1週間ごとに出来た出来ないについて、〇×チェックします。手帳でなくカレンダーでもいいでしょう。ただのチェックだけでは弱いので、ポイント制を入れて達成感を作り上げると効果はさらに大きくなります。
基本はこれだけです。実に簡単なことなのです。
習慣化することの重要性
生活習慣というものは、子育ての場で、必要性を感じる場面が多々あります。しかし、何か大きな事が生じれば、そのときに親は子どもに話をするかもしれませんが、何もないときは、普段、話はしません。そうしているうちに子どもは親が知らないところで、様々な影響を受けています。
それが正しい影響のときは問題ありませんが、悪い影響の場合は大変です。悪習慣を正すには非常に多くの時間と根気が必要になりますね。
親も人間ですから、「そういつも聖人君子のようにはできない」とお感じになると思います。確かにその通りでしょう。しかしだからといって、そのままでいいわけではありません。そこで、習慣形成のためのツールとして、子ども手帳を使ってみるのです。
日ごろから最低限守るべき約束事を明文化して、手帳によるチェックという方法を使って、習慣化させていけば、どのような状況にあっても、たとえ、親が見ていないときでも、子どもは習慣化された思考パターンで、行動するようになっていきます。
この方法は、道徳や倫理、秩序といった一見、手帳とは無縁とも思える領域に対しても、効果を発揮していきます。ですから、ご家庭の方針に沿いながら、活用できる部分は是非とも導入していただき、お子さんが幸福な人生を歩む一歩をサポートしていっていただければと思います。
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