【質問】
【石田先生の回答】
「夢=職業」を早く決めることが重要?
吉田さん、お便りありがとうございます。
「子どもたちに夢を!」という言葉は私も好きで、夢を持って頑張る子どもたちの姿は美しいものです。夢をもつことでスイッチが入り、今を頑張ることができるようになるとも言われます。その一方で、日本の子どもたちには夢がないと言われることもあり、夢を持たせるための職業、キャリア教育が支持されることもあります。「13歳のハローワーク」といった子ども向けの本が大流行したこともありました。
それにしても、この「夢」という言葉、いったいどのようなものを指すのでしょうか。「夢」と一口にいっても、様々なとらえ方がありますね。例えば、スポーツ選手や登山家が、子どもたちに夢を与える話をするという場合、子どもたちに勇気というものを知ってもらったり、頑張れば願い は叶うものだということを知ってもったりすることがあります。
また一方では、「夢」は「将来なりたい職業」を指すこともあります。「あなたの夢は何?」と聞かれて、「お医者さん」「学校の先生」「幼稚園の先生」、あるいは「パイロット」「ケーキ屋さん(パティシエ)」などと出てきます。これは、「夢」を職業と捉えており、実際の世の中では、このように捉える場合が少なくありません。吉田さんの場合、まさにこのように捉えられた「夢」ですね。
ところが、夢を職業として捉えることには、何か落とし穴がある気がしています。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら