会話が弾まない原因は「脳の使い方」にある! そのままでは、他人に興味が持てなくなる

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会話がかみ合わないのには理由があります(写真:わたなべ りょう / PIXTA)
40代半ば。気が付けば、周りは一回り以上年齢が離れている若手社員ばかり。年齢差がある後輩や部下との会話が何となくかみ合わない。悩みとは言わないまでも、若い人との会話に苦手意識を持ち始めている人も多いのではないでしょうか? 
『ゆがみをなおせば、毎日のワクワクが取り戻せる! 脳コンディショニング』(かんき出版)の著書もある加藤俊徳医師が、それらの原因と解決策について解説します。

 

年の差がある人と会話をしていると気になるのは、人生の「経験値」です。多くの人は、この「経験値」の違いが、若い人との会話がかみ合わなくなる原因だと思い込んでいます。しかし、年の差がある人との会話を阻む原因は他にあります。これまでずっと続けてきた間違った脳の使い方による「脳のゆがみ」です。

現代人の8割は、脳に「ゆがみ」が生じている!

人間の脳は左脳と右脳に分かれています。左脳は言語の処理に使われるため、ロジカルに考えるときに活発になります。右脳は映像系の処理に使われるため、感覚的なことをするときに活発になります。

実は、現代人の8割は左脳を使いすぎています。小学校、中学校と義務教育を受け、10代半ばで高校受験を経験します(人によっては、小学受験、中学受験を経験しています)。また、大学受験、就職活動を経て、その後10~20年、さまざまな業務と対峙してきました。つまり、小学校入学後は常に文字や数字と向き合い、左脳をフル回転させてきたわけです。このような「左脳化生活」を続けていくことによって、左脳化は「左脳グセ」として脳にしみついてしまうのです。

「左脳グセ」がしみついた脳は、左脳と右脳がとてもアンバランスな状態です。これを私は「脳のゆがみ」とよんでいます。

右脳を使う機会が極端に少ないと、他人に共感することが億劫になります。使っていない脳を使うので面倒くさく感じるわけです。もっと言うと、共感以前に、相手の状況を把握することができなくなり、相手の情報が自分の中に取り込めなくなります。

その結果、他人よりも自分が知っていることを優先してしまう。若い人の話を聞くよりも前に自分の話をしてしまう。そうすると、若い人があなたとの会話に違和感を感じてしまう。次第に気持ちに距離ができてしまう。結果、若い人との会話が成り立たなくなるのです。

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