会話が弾まない原因は「脳の使い方」にある! そのままでは、他人に興味が持てなくなる

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たとえば、自己愛が強すぎると感じたら、「他人愛」に自分をシフトさせて人を思いやった行動するようにしたり、言語ばかり使用している生活であれば絵を描いてみるなど、現状とは対極にある行動をしてみるのです。そうすることによって、左脳に偏った脳のクセを、中庸の状態にできます。

しかし、左脳人間をいきなり右脳人間にすることは困難です。まず、使っていない右脳との結びつきを作ることから始めることが大事です。

まずは「見る」ことから始めよう

まずは、とりあえず「見る」ことから始めましょう。じっくり見て分析することをクセにすれば、必ず右脳化するでしょう。表情や場の雰囲気・空気を読もうとする、動植物を育てるなど、目で見て対応することで右脳が刺激されます。イメージを伝えようとするときは右脳ですが、言葉に変換しようとすると左脳が働きます。

右脳化するために、目で理解するようにしましょう。よく観察する、つまり視覚系、理解系、記憶系の3つの脳番地を鍛えると、右脳が刺激されます。

特に旅行は効果的です。新しい場所・未知の場所に行き、感動してエピソード記憶として理解する。旅行をすれば、視覚系、理解系、記憶系の3つの脳番地はすぐ刺激されます。旅行に行く時間のない人は、場所を移動するだけでも効果的です。普段通らない道を歩けば、新しい発見があります。入ったことのない店に入って、店員やお客さんと話してみるなど、新鮮な刺激が右脳の刺激にもなります。

右脳を使わない生活から使う生活へ。右脳を刺激する「脳コンディショニング」を続けることが、年の差がある人との会話が確実にスムースにする効果的な方法なのです。
 

加藤 俊徳 医学博士/「脳の学校」代表

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かとう としのり / Toshinori Katou

脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。脳科学・MRI 脳画像診断の専門家。1991年に、現在、世界700カ所以上の施設で使われる脳活動計測fNIRS(エフニルス)法を発見。1995年から2001年まで米ミネソタ大学放射線科で脳画像研究に従事。ADHD、コミュニケーション障害など発達障害と関係する「海馬回旋遅滞症」を発見。加藤式MRI 脳画像診断法を用いて、小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療。得意な脳番地・不得意な脳番地を診断し、脳の使い方の処方を行う。著書に、『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き』(ダイヤモンド社)、『一生頭がよくなり続けるもっとすごい脳の使い方』(サンマーク出版)、『1日1文読むだけで記憶力が上がる!おとなの音読』(きずな出版)など多数。

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