崖っぷちの丸栄、「ラオックス」誘致にすがる 名古屋老舗百貨店はギャル系から「爆買い」へ

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創業400年の老舗百貨店・丸栄。爆買いのブームに出遅れていたが…(撮影:尾形文繁)

低迷する業績の建て直しを急ぐ、名古屋の老舗百貨店、丸栄。一方、まだ出店していない空白地帯への進出を模索していた、総合家電・免税店のラオックス。くしくも両社の思惑が一致した。

ラオックスは12月8日、2016年3月に丸栄の1階と7階に、大型免税店をオープンすることを発表した。同社は首都圏や関西をはじめ、全国で店舗網を拡大中で、名古屋には初進出となる。

丸栄は連続赤字で不振止まらず

訪日外国人観光客(インバウンド)の増加を追い風に、目下、ラオックスの業績は急膨張している。2015年度の営業益予想は90億円と、2014年度から5倍以上に拡大する公算だ。ラオックスの集客力は大手百貨店にも認められ、大丸の心斎橋、京都、神戸、福岡天神店にも出店。「(ラオックス以外の)他のテナントへの客数増にもつながっている」(大丸)という。

他方、誘致する側の丸栄は、2014年度に1億円の経常赤字に転落。2015年度は中間期(3~8月)で、売上高は前年同期比7.3%減、経常赤字は1億5900万円(前年同期は5100万円の赤字)。業績の悪化が止まっていない。

現在の丸栄の主力は、ギャル向けのファッションだが、若年層人口の減少など構造的な要因もあり、低迷が続く。さらにテナントとして入っていた書店、丸善の大型店が近隣にオープン。丸栄に入居中の丸善としては、売り場縮小か撤退について、検討せざるをえない状況だった。

次ページ書店の後に入居するラオックス
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