なぜタイで人気?意外な地方都市の「営業力」 人気なのは、有名観光地だけではなかった!
11月6日~8日、日本政府観光局がタイ・バンコクで開催した『FIT(個人旅行)Travel Fair』。3日間で実に4万6000人以上のタイ人が来場し、前年比21%増の来場者数と大盛況となった。
今回で8回目となるこのイベントに日本から出展したのは、自治体や旅行会社など33団体。旅行会社や鉄道会社のブースでは、日本への航空券や日本で使うレール・パスなどまで販売していたが、飛ぶように売れていた。地図を手にやってきて、具体的な相談を始める人や、自分の観光ルートに追加したいと時刻表を見ながら予定を立てる人の姿もあった。
2013年に日本への来日に際しビザが不要になって以降、タイでも日本への旅行ブームが起きているが、ここまで盛り上がるのはそれだけが理由ではない。そこには、タイ人の心に響く旅行の切り口を見つけ出し、さらに現地まで足を運んで地道に「営業」をする、日本各地の地方自治体の姿があった。
札幌、函館から、星野リゾートトマムまで勢ぞろい
今回のイベントで、多くの人を集めていたのは雪の多い地域だ。11月の開催ということで、意識しているのは年末年始の長期休暇なのだろうか。会場の入り口やブースの装飾も、雪国メインの演出になっている。
常夏の国タイの首都・バンコクでは、1年で最も寒い時期の最低気温でも20℃前後。雪を見るために日本への旅行を計画する人も少なくない。
日本で雪を見る……と言ったら、やはり思い浮かぶのは北海道だろう。観光地としてのSapporoやHokkaidoという地名は、タイ人にも有名だ。
バンコクからの直行便が飛んでいる札幌市も、今回のイベントにブースを出展。観光企画課観光誘致・受け入れ担当の吉村有未さんは、増え続けるタイ人観光客を歓迎する。
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