来日する外国人観光客は増加の一途をたどっている。彼らは、いわゆる定番観光地だけではなく、日本全国のあらゆる地域に出没するようになった。また、パック旅行利用ではなく、自ら行きたいところに鉄道を利用して旅する人も増えてきた。
そうした外国人にとって乗ってみたいと思う路線や列車は何だろうか。厳密な統計などを取っているわけではないが、彼らの興味や関心の傾向から、外国人観光客が喜びそうな鉄道ランキングを予想してみた。
東海道・北陸新幹線の人気は絶大
第1位:東海道新幹線
外国人が来日して乗ってみたいと思う鉄道の第1位は、東海道新幹線であろう。首都東京から名古屋を通り京都、大阪へ向かう通称「ゴールデンルート」をたどる観光客が圧倒的に多いからだ。
そして車窓から眺める富士山。定番中の定番とはいえ、他を寄せ付けない人気を誇っている。さらに、静岡付近の茶畑、浜名湖、関ヶ原付近の伊吹山などの景色も楽しめる。日本人にとってはどうということはないけれど、沿線の至るところで出会う日本を代表する企業の事務所や工場、看板も日本の象徴であり、印象的に違いない。
第2位:北陸新幹線
最近の注目路線は金沢へ向かう北陸新幹線だ。現在の終点である古都・金沢の人気はうなぎ登りで、京都のような定番観光地になりつつある。沿線には、軽井沢、長野、立山黒部アルペンルートの玄関、富山もある。途中下車の楽しみもあり、善光寺のような観光地だけでなく、日本的な小布施や飯山あたりの里山の情景もスポットライトを浴びつつある。
また、ビジネス特急的な東海道新幹線とは異なり、飛行機のファーストクラスにあたるグランクラスも注目の的だ。2つの新幹線を乗り比べれば、日本の新幹線の多様性を認識してもらえるだろう。
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