星野リゾート、1泊10万円の東京旅館に描く夢 「星のや」が、あのリッツを超える日は来るか

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旅館で「リッツ・カールトンやマンダリンオリエンタルの(投資)リターンを上回りたい」と語る星野氏

「東京に日本旅館を作りたいと、ずっと思っていた」――。星野リゾートの代表である星野佳路氏にとって、長年の夢がかなう日が近づいている。

国内各地で高級旅館やホテルを展開し、老舗旅館の再生実績も多い星野リゾート。2016年7月、東京・大手町の一等地に「星のや東京」を開業する。これまで軽井沢をはじめとした全国の観光地で事業を展開してきた同社にとって、初めての都市型旅館となる。

長年の夢だった都心での開業

星野リゾートは10月13日、施設の一部概要を初めて明らかにした。建物は地下3階、地上18階建て。84の客室のほか、レストランやスパ、会議室などを備える。平均客室単価は8万~10万円(食事代は含まず)の見通しだ。

来年1月から予約受付を開始し、開業は7月を予定している。4月中旬に、より詳細な食事や施設、温泉などの内容を公表する。

星野氏にとって、東京の中心部に旅館を開業するのは長年の夢だった。それは約30年前の、ある経験が関係している。

星野氏は1986年に米コーネル大学大学院でホテル経営の修士課程を修了。翌1987年に日本航空開発(のちのJALホテルズ、現オークラニッコーホテルマネジメント)に就職した。米国で2年ほど、ホテルの建設や運営スタッフの教育などにかかわった。

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