東京の「再開発計画」は五輪後まで目白押しだ 10年後、東京の景観は一変する

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新虎通り周辺の再開発エリア
世界No1を競う東京とライバル都市の主要プロジェクトを紹介。五輪後に飛躍するTOKYOの未来予想図を大公開!

いま、東京だけではなくロンドン、パリ、ニューヨークなど世界の大都市の中心部が、再開発によって大きく変わろうとしているということを、皆さんはご存じでしょうか。

たとえばロンドン中心部のキングス・クロス駅周辺の開発では、約27ヘクタールの広大な敷地に、多数の歴史的建築物を活かした開発が行われ、住宅、店舗、オフィス、ギャラリー、バー、レストラン、そして学校が建設されています。また、テムズ川南岸のナイン・エルムズの開発では、シンボル性の高い旧発電所の建物を核として、ロンドンの新たな国際業務・文化地区を都心南西部につくり出そうとしています。

ニューヨークでは、旧高架鉄道の構築物をそのまま活かし、跡地を線状公園(ハイ・ライン)にして多くの訪問者を呼び込み、それまで閑散としていたマンハッタンのウェスト・サイドを甦らせることに成功しました。そのハイ・ラインの北の終点では、米国史上最大規模の民間不動産開発であるハドソン・ヤーズ・プロジェクトが進行中です。これらの開発に加え、ロンドンでもニューヨークでも、そしてパリでも、新たな鉄道の建設が都心部で始まっています。

一方、東京都心の各エリアでも、さまざまな再開発プロジェクトが進行中であり、東京都心部もまた、2025年頃までに大きな変貌を遂げていきます。そこで、今回は五輪後もプロジェクトが目白押しの東京都心部の今後について、主要プロジェクトを紹介していきたいと思います。

大手町・丸の内・有楽町エリア

はじめに、日本を代表するビジネスセンターである「大手町・丸の内・有楽町エリア」について見ていきたいと思います。当エリアは、1990年代後半から連続的な建て替えが行われており、かつてのオフィスワーカーに特化した機能から、商業や文化施設といった複合機能の街へと、ダイナミックな変貌を遂げています。その中でも、大手町エリアで行われている3つのプロジェクトを紹介します。

まずは大手町合同庁舎跡地を活用した、連鎖型都市再生プロジェクトの第3次事業である「大手町一丁目第3地区第一種市街地再開発事業」です。当プロジェクトは、老朽化した建物を更新し、経済のグローバル化、高度情報化に対応するための業務中枢機能の強化を図っています。エリアの国際競争力を強化するため、「海外企業等支援センター(仮称)」を設置し、海外企業等の新たなビジネス創出支援をする予定です。また、外国人ビジネス来訪者の受け皿となる国際水準の宿泊施設が整備されます。

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