森トラスト社長「五輪後に経済の"崖"が来る」 不動産業界の重鎮が見通す、5年後の日本
不動産価格は当面上がる
――不動産市場はオフィスビルの賃料が改善基調にあり、マンション価格も上昇しています。この好調はいつまで続くのでしょうか。
足元は非常にいい状況だ。都市開発の場合、オフィスビルもマンションも旧耐震基準の問題で建て替えなければいけない物件があるので、そういう側面からも底堅い実需がある。また、低金利や円安基調、それと相続税対策などを背景に、買い手の投資意欲も強い。不動産価格は当面上がっていくだろう。
オフィスビルなどの賃貸不動産については、賃料がやや改善している一方、物件価格も上昇しているので、キャップレート(還元利回り)が低くなっている。REIT(不動産投資信託)は簡単には買えない局面かもしれない。その反面、私募ファンドは買い意欲が旺盛だ。また、外国人投資家は円安基調ということもあり、日本の不動産に投資しやすい状況にある。


















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