東京オリンピックの後に不景気が来て、マイナス成長になって、国債価格が下がって金利が上昇する。となると、借金を抱えているデベロッパーはもちろんのこと、オリンピック景気で戦線を広げた日本企業全体に、ドスーンと不況の波が襲ってくることになりかねない。
五輪後は供給過剰が問題になる懸念
森トラストが2008年に取得した虎ノ門パストラル跡地
――不動産業界は供給過剰問題に直面するのでしょうか。
オフィスビルは現在、好立地エリアでの供給が増加傾向にある。特に、都心3区(千代田、中央、港)に集中している。これらの地区で新築ビルが今後数年で大量に竣工するため、東京オリンピックの後に供給過剰問題が出てくる懸念は確かにある。
ただ、森トラストは周囲の需給バランスとは関係なく、開発事業に取り組んでいる。こだわっているのは「高付加価値」。災害に強く、省エネ性能に優れ、国際的なホテルを併設した、競争力の強い、最新性能のビルを建てることで差別化する、ということだ。オフィスビルの満床を急ぐことも基本的にはない。慌てないでテナントを集めるほうが、いい結果(高い賃料でテナントが集まる)になることもある。
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