「変なホテル」は、まだほんの序章に過ぎない 客が「2泊」するテーマパークは、こう創る!

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ハウステンボスは今後どんな進化を遂げていくのでしょう。澤田社長が余すところなく語ります!
「変なホテル」の開業で、世界中から注目を集めたハウステンボス。すでに園内2棟目の計画が進んでいるが、これらは壮大な「観光ビジネス都市構想」の序章に過ぎない……。次はいったい、どのような仕掛けが飛び出すのか。澤田秀雄・ハウステンボス社長(エイチ・アイ・エス 会長)を直撃した。
前編:「変なホテル」は、やっぱり究極に"変"だった

 

――「変なホテル」というネーミングはインパクトがありますね。どこが変なのでしょうか?

これは変という意味じゃないんですよ。「変化し続ける」というコンセプトから来ています。変なホテルは、一応は完成していますが、実際はまだ進化の過程にあります。たとえば、ロボットの技術が進化すれば、もっと楽しく効率化できる。これからも変化し進化させるという思いを込めて、変なホテルという名前にしました。

5年間、園内に住んでみてわかったこと

――なぜ「変なホテル」を作ろうと思われたのでしょう?

僕は6年前にハウステンボスに来てから、園内のホテルに住んでいます。5つ星だから料金が高いのは仕方ないけれど、それなりのサービスとクオリティを保ちつつ、料金を安くする方法がないか考えていたんです。

ホテルの大きなコストは人件費、光熱費、そして建設費。世界一生産性が高く泊まり心地のいいホテルを作ろうと、3年前に計画をスタートさせました。東大の研究チームや福岡でロボットを手がける安川電機さんなどに集まってもらいミーティングをして、今年7月に完成。世界一生産性の高いホテルができあがりつつあると自負しています。

――完成したとき、どう思われましたか?

なかなかいいのができたなと思いました。ただ、まさか世界的にこんなに話題になるとは予想してなかった。BBCをはじめヨーロッパ、アメリカ、南米、アジアなど各国のマスコミが取材に来られて。特に世界で初めてロボットがチェックインカウンターをやっているという点が注目されています。

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