大の大人がハマる、日本流ハロウィン最前線 「サード・ウェーブ」はとてつもなく大きい

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大人が牽引する日本流ハロウィンは今どうなっているのか?(写真は六本木ハロウィンの2014年の様子。提供:ROPPONGI HALLOWEEN実行委員会)

今、日本に「ハロウィン・サード・ウエーブ」が押し寄せている。9月8日に発表された「ハロウィンに関するアンケート調査」(サッポロビール調べ)によると、ハロウィンに合わせて何らかの楽しみ方をする人は「6割以上」。もはや国民的季節行事のひとつになったと言っていい。

仮装した子どもたちが、近所を回ってお菓子をねだる風習で知られるハロウィンだが、今、日本のハロウィン人気を牽引しているのは「大人」。

参加の年齢制限がなく、大人にも人気の六本木ハロウィン。今年は10月25日(日)に開催される

大人たちは思い思いの仮装をして集い、飲み、写真を撮り合い、一夜限りのハロウィンを楽しむ。魔女やゾンビ、ガイコツなど、ハロウィンを代表するホラー系キャラクターはもちろん、ディズニーや映画、アニメなどのキャラクター、その年人気の有名人など、仮装の範囲は幅広い。

昨年は、10月31日が3連休直前の金曜だったこともあり、渋谷駅周辺に仮装者が過去最大数規模で出現。スクランブル交差点には交通整理をするため警察が出動するなど、ちょっとした騒ぎになった。今年のハロウィンは土曜日。昨年ほどではないかもしれないが、次の日休みの人も多いため、盛り上がりは必至だ。

しかし、いったいいつから日本のハロウィンは、「大人」の「仮装イベント」になったのだろう。異なる年代の3人の女性に、仮装の理由とその心理を取材した。

『夢の国』なら「ガチでいける」

中村恵理子さん(30歳)の場合

中村恵理子さん(30歳)は、今年もどんな仮装でハロウィンを楽しもうか悩み中だ。恵理子さんの場合、4年前にハロウィン=仮装のイメージができたという。そのきっかけはディズニーランド。

「ガチ」で仮装するようになった中村恵理子さん(写真左)。 2014年は友だち3人で「トイ・ストーリー」をテーマに仮装。恵理子さんはバズ・ライトイヤーに扮した(
写真:本人提供)

ハロウィン前日が誕生日の恵理子さんは、「誕生日だからディズニーランドに行こう」と友だちと計画し、「ハロウィン」に沸くディズニーランドに出掛けた。

その年はキャラクターの耳をつける、などの「ちょっとした」仮装で出かけたが、行ってみたら周りの来場者が「ガチだった」ので「ここなら、(仮装を)派手にやっても大丈夫なんだ、来年は絶対ガチでやろう」と決意した。翌年からは3年連続で、ディスニーキャラクターに扮し、パーク内で知り合ったほかの仮装者と写真を撮り合うなどして、ハロウィンを楽しんでいる。

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