大の大人がハマる、日本流ハロウィン最前線 「サード・ウェーブ」はとてつもなく大きい
今、日本に「ハロウィン・サード・ウエーブ」が押し寄せている。9月8日に発表された「ハロウィンに関するアンケート調査」(サッポロビール調べ)によると、ハロウィンに合わせて何らかの楽しみ方をする人は「6割以上」。もはや国民的季節行事のひとつになったと言っていい。
仮装した子どもたちが、近所を回ってお菓子をねだる風習で知られるハロウィンだが、今、日本のハロウィン人気を牽引しているのは「大人」。
大人たちは思い思いの仮装をして集い、飲み、写真を撮り合い、一夜限りのハロウィンを楽しむ。魔女やゾンビ、ガイコツなど、ハロウィンを代表するホラー系キャラクターはもちろん、ディズニーや映画、アニメなどのキャラクター、その年人気の有名人など、仮装の範囲は幅広い。
昨年は、10月31日が3連休直前の金曜だったこともあり、渋谷駅周辺に仮装者が過去最大数規模で出現。スクランブル交差点には交通整理をするため警察が出動するなど、ちょっとした騒ぎになった。今年のハロウィンは土曜日。昨年ほどではないかもしれないが、次の日休みの人も多いため、盛り上がりは必至だ。
しかし、いったいいつから日本のハロウィンは、「大人」の「仮装イベント」になったのだろう。異なる年代の3人の女性に、仮装の理由とその心理を取材した。
『夢の国』なら「ガチでいける」
中村恵理子さん(30歳)は、今年もどんな仮装でハロウィンを楽しもうか悩み中だ。恵理子さんの場合、4年前にハロウィン=仮装のイメージができたという。そのきっかけはディズニーランド。
ハロウィン前日が誕生日の恵理子さんは、「誕生日だからディズニーランドに行こう」と友だちと計画し、「ハロウィン」に沸くディズニーランドに出掛けた。
その年はキャラクターの耳をつける、などの「ちょっとした」仮装で出かけたが、行ってみたら周りの来場者が「ガチだった」ので「ここなら、(仮装を)派手にやっても大丈夫なんだ、来年は絶対ガチでやろう」と決意した。翌年からは3年連続で、ディスニーキャラクターに扮し、パーク内で知り合ったほかの仮装者と写真を撮り合うなどして、ハロウィンを楽しんでいる。
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