なぜタイで人気?意外な地方都市の「営業力」 人気なのは、有名観光地だけではなかった!
「やはりビザが無くなり、直行便が来るようになってから、タイからの観光客は増加していますね。去年は、中国や台湾などの中華圏の国に次いで5番目に多い国でした。買い物もたくさんしますし、マナーもよいので、今後もより多くのお客様に来ていただきたいと思っています」
直行便がある札幌市をベースに、リピーター客を呼び込みたい北海道の関係者は少なくない。この日も、釧路や知床などの連合チーム『ひがし北海道』や函館市、そしてホテルの星野リゾートトマムなどがブースを出展していた。
タイ人から絶大な人気を誇る、日本の雪国。北海道以外でも、雪のない地域から来る観光客へのアピールは重要となるだろう。だが、雪が見られない地方も負けてはいない。もうひとつ、日本ならではのアピールポイントがあった。
4月中旬のタイのお正月で見たいもの
震災からまもなく5年を迎えようとしている宮城県は、『栃木・南東北』という名前のチームで参加した。日光という有名観光地に来るタイ人観光客に、もう一歩、宮城まで足を伸ばしてもらおうと、山形県・福島県と一緒にアピールしているという。
2013年にビザがなくなったことで、仙台市に宿泊するタイ人観光客も急増。ここで、南東北ならではのアドバンテージがあることに気づいた。
「タイ人観光客が日本を旅するのは、タイ旧正月ソンクランがある4月中旬が多いのですが、その時期に満開の桜が見られるのは、宮城県などの南東北です。仙台であれば、ショッピングも楽しんでもらえるし、タイ旧正月にオススメの観光地として強くアピールしていきたい。ソンクランの桜なら南東北、ということで、今回はブースも法被も桜にしました」(宮城県観光課の羽根田恵里さん)
さらに、ブースではアンケートも実施。タイ人観光客のことはまだわからないことだらけ。リサーチしている段階だという。個人旅行で来る人たちはどんなサイトからホテルを予約しているのか、どこで情報を集めているのか、知りたい事をアンケートに盛り込んだ。
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