なぜタイで人気?意外な地方都市の「営業力」

人気なのは、有名観光地だけではなかった!

 「もし圧倒的多数の方が使っているサイトなどがあれば、仙台や宮城県をもっとアピールするために、何らかの形で提携したり、PRを出したりしてもよいですし。今回のイベントを機に、新たな策を考えていきたいと思っています」

和歌山県のブースに大勢のタイ人が詰めかけた理由

一方で、雪も桜もまったく関係ないのに、初日の金曜日からタイ人で賑わう場所があった。神秘的な熊野古道や那智の滝の写真を掲げた、和歌山県のブースだ。

意外(?)に人気だった和歌山県のブース

和歌山県は、4年以上に渡りイベント出展を続けているベテラン。和歌山県観光交流課主査の魚井慎吾さんは胸を張る。

「ブースを出すようになって5年目。ようやくWakayamaの名前がタイ人観光客に浸透してきたと実感できました。今回は、和歌山県のブースはここですか?と訪ねてきてくれる人がたくさんいて、驚いています。

タイ人観光客をターゲットにPR活動をスタートしたのは、ビザが不要になる前の2011年から。親日国ですし、経済成長を続けている国なので、近いうちに日本にも来るようになるだろうと地道に活動を続けてきました」

和歌山県内のタイ人宿泊者数は、ビザが不要になった2013年時点で約2000人。それが、昨年は5000人を超え、今年は8000人ほどの見込みに。来年には1万人を超えることを目標としているという。

国内旅行先としては、超有名どころとは言えない和歌山県だが、タイ人観光客相手の集客作戦では成功している。一体どんなアピールをしているのだろうか。

「和歌山県は、実は関西空港からとてもアクセスしやすい場所にあります。バンコクからの直行便で来て、リムジンバスでも35分で到着できる日本のカントリーサイド、それが和歌山県なのです。タイ人観光客は果物狩り(フルーツピッキング)が大好きなので、季節によってさまざまな果物を生産している和歌山県の農家さんにもたくさん受け入れてもらっています」

アピールポイントは、世界遺産の熊野古道だけではなかった。タイ人が好きなもの、日本に来てやりたいことをしっかりリサーチした結果、フルーツ狩りが大きな売りになるとわかったのだ。

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