やっぱりヘン!「伝わるけど微妙」な英語3選 なぜネイティブに笑われてしまうのか?

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不穏な空気になってきたと思いながらも、多様な意見に触れてディスカッションをするのはよいことだと見守っていたら、ハナコさんもヒートアップしてきて、Isn’t it embarrassing that you don’t know your own culture? (自国の文化を知らないなんて、恥ずかしいでしょ?)とジロウさんに詰め寄る。

するとジロウさん、

You go to the grave if you want!

「墓参りに行きたいなら、自分が行けばいいじゃん!」と言いたかったのだと思いますが、一瞬ドキッとしました。go to the graveは文字通り「墓に行く」という意味ですが、通常「死ぬ」という意味で「墓に行く」ことを表します。これだと「死にたいなら、死んじゃえば!」になってしまいます。さすがにそれは……。

ということは、Can you go to the grave with me?と言ったら、「一緒に墓参りに行こう」じゃなくて、「一緒にお墓に入ろう」って意味に聞こえますし、「おばあちゃんなら、お墓参りに行ってるよ」というのも、Granny has gone to the grave.なんて誤って言わないように!!

「墓参り」と言うときにはvisitを使いましょう。visit one’s family graveと言えば誤解されませんので、

You visit your family grave if you want! (墓参りしたけりゃ、自分がすればいいじゃん!)

と言う方がよいでしょう。まぁ、この発言自体の良し悪しはまた別問題として…。

メタボなお年頃

健康診断シーズンになると、もっぱら肝臓の数値やらコレステロール値、尿酸値や血圧の話で盛り上がってしまうお年頃に筆者もなってしまいました。「メタボ基準にかからないように腹を引っ込めて、『力抜いてください』と言われたら半分だけ戻す」なんてくだらない話で1杯飲めてしまうのは、ばっちり「オヤジ基準値」を超えている気がします。身長測定の際に背伸びして怒られていた中学生のころと変わらない気もしますが……。

あるソフトウェア企業に研修に行った際に、休憩時間に話しかけてきた研修生のひとりがサブロウさんでした。彼は非常に人懐っこい印象のリーダー的な存在の若手社員で、研修中も誰よりも多く発言していました。

Can I help you? (どうしたの?)と聞くと、What do you drink? (先生は何を飲むんですか)とまったく研修とは関係のない話。You mean alcoholic beverages? (お酒の話?)と聞き返すと、Yes, yes. (そう、そう)と嬉しそう。

筆者は基本ウイスキー、ときどき焼酎なのですが、サブロウさんはI drink a lot of beer (ビールをたくさん飲む)とのこと。Well, I didn’t ask how much. (量は聞いてないけど)どのくらいの頻度で飲むのか聞いてみると、Of course, every day! (もちろん、毎日!)なんだとか。

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