されども貯金…投資より先に"貯蓄のしくみづくり"? 昨今のインフレや賃金の伸び悩みに抗する「人間心理」を利用したスマートな貯蓄術

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せっかくのボーナスがすぐ消えてしまう理由(写真:xiaoping/ PIXTA)
A 「お年玉で1万円もらった!」
B 「副業で1万円稼いだ!」
どちらの1万円が、より「大切に貯めよう」と思えるだろうか。
人によると思うけれど、一般的な答えはB。なぜなら、“苦労して稼いだお金”は慎重に扱おうとする心理が働くからだ。

一方、お年玉をはじめ、ポケットから偶然出てきた1000円札、期間限定のクーポン、ギャンブルで運よく儲けた現金……こうした「例外的なルートから入ってきたお金」に対しては心が無防備になり、“衝動的に使いたくなる”人が多い。
こんな人間心理を逆手に取って、うまく貯蓄につなげられないだろうか……。
現役投資アナリストとして富裕層と接してきた執筆者が、その著書『投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話』の中で、さまざまな人間心理を利用した貯蓄のしくみづくりを紹介する。

 

「偶然得たお金を軽く見てしまう」心理

投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話: 好きなことで生きて、一生困らず自由でいるために
『投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話: 好きなことで生きて、一生困らず自由でいるために』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

伝統的な経済学では、人間は合理的で理性的な生き物だから、同じ額のお金の効力は同じだと認識するとされていた。

ところが実際には、人間はがんばって働いて稼いだお金のほうが、偶然見つけたお金よりも価値が高いと判断する。

これを「心の会計」という。

行動経済学の権威であるリチャード・セイラーによると、企業の会計帳簿のように、人々の心の中にも会計帳簿があるという。そして、その会計帳簿では、同じ金額だとしても、手に入れた経緯や消費計画によって異なる価値をつける。

人の心というのはちゃっかりしていて、同じ1000円でも、それぞれにラベルをつけて、ちがう価値を持つと判断しているのだ。

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