されども貯金…投資より先に"貯蓄のしくみづくり"? 昨今のインフレや賃金の伸び悩みに抗する「人間心理」を利用したスマートな貯蓄術

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「6カ月後に車を買うから、今月はタクシーに乗らないようにしよう」もしくは「先月は生活費がかさんだから、今月の外食は週1回まで……!」というように、意識してラベルづけをしてみること。

【現金】1万円札で無駄づかいを抑える

3 現金は1万円札で下ろす

「心の会計」は、お金の単位にも作用する。ATMでお金を下ろすときは、1000円札を10枚ではなく、1万円札を下ろす習慣をつけておくといい。

同じ1万円でも、1000円札10枚よりも、1万円札1枚のほうがより価値の高いものと判断して消費を抑えるようになるからだ。

同じ金額でも小額紙幣か高額紙幣かによって価値がちがうように感じる現象、これを「額面効果」という。

ニューヨーク大学のプリヤ・ラグビール教授とメリーランド大学のジョイディープ・スリバスタバ教授によると、20ドル札を1枚もっている場合と、1ドル札を20枚もっている場合の消費パターンのちがいを調べた結果、前者のほうが、後者よりも支出をひかえることが明らかになったという。

小さい単位のお金は使いやすいが、大きい単位のお金は崩すのがもったいないため、一度よく考えてから消費するのだ。

このように「大きい単位のお金」に慎重になる額面効果は、貯蓄や投資にも活かすことができる。用途ごとに口座を分けるのもいいけれど、「100万円通帳」のように崩しにくい額の口座をつくっておくのだ。

最後に、あなたの心のなかの会計帳簿は、お金がどこから入ってきたのかによって、そのお金の価値を決めているということを忘れないこと。

つまり、あなたがすべきなのは、お金がどこから入ってきたかにかかわらず、お金を賢く使う方法を見つけることだ。

「たった1000円だとしても、そのお金をどのようにとらえるか」「お金を軽く見るか、重く見るか」が、あなたの持っているお金と同じくらい大事だということを心に留めておいてほしい。

パク・ソヨン 投資アナリスト

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Park So Yeon

韓国ソウルの大手投資企業で働く現役投資アナリスト。

ソウル大学東洋史学科卒業後、同大学院で経済学修士号を取得。投資のプロとして20年以上のキャリアを積み、大手メディアでコメンテーターとしても活躍。これまで「毎日経済証券大賞」「ソウル経済今年のアナリスト賞」等、受賞歴多数。これまでに出会った数多くのお金持ちから学んだ知見など「お金と人生に対するもっとも役に立つアドバイス」を凝縮した著書『投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話』がある。

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