「月額6万6000円」「富裕層の男性経営者が顧客」 西麻布の《超高級バーバー》に、"美容室の倒産過去最多"でも客が殺到するワケ
なぜ、そこまで削ぎ落とすのか。それは「サービス品質の維持」のためだ。
「中には、カット、シャンプー、シェービングで担当がコロコロ変わる店もあります。同じ話を3回させられたり、自分の好みを知らない人に触られたりするのは、利用者にとってストレスでしかありません。
私は2週間に1回来店される利用者の変化を把握しています。前回どんな話をしたか、その『続編』のような関係性こそが価値です。これが毎回違う人が担当すると、『趣味は何ですか?』という不毛な会話から始めなければならなくなります」
完全個室、待ち時間なし、完全専属。周囲の視線や音を遮断した「静寂」という価値を提供するためには、従来のサロンモデルでは不可能なのだ。
「理美容専門学校」が抱える問題点
MASA氏の視線は、業界全体の構造的問題にも向けられている。特に危惧しているのは、教育現場の機能不全だ。
「今の理美容専門学校は、実質1年で終わるカリキュラムをわざわざ2年に延ばしています。ネイルなど余計な授業を増やし、肝心の現場で使える技術が教えられていません。
さらに、講師の多くはサロン現場を知らない『教育免許を持っただけの人』です。人形の髪は切れても、人間の髪は切れない人すらいます。国家資格という紙1枚を取るためだけに、2年という時間と数百万円の学費を費やすのは、あまりに効率が悪いと感じます」
若く、最も技術が伸びる18歳や19歳の時期を、現場で過ごせないことの弊害は大きいという。


















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